なぜ米価は下がらないのか?統計が語る真実

一言でいうと、インフレ社会へのシフトを理解してない人が多すぎる。

なんか最近「コメが高いのは政府の陰謀だ!」とか「どっかの国の人が買い占めてるせいだ!」みたいな声を見かけるけど、そうじゃないって。

ただ単に、時代が変わっただけなんだよね。

今までずーっと30年ぐらいデフレが続いてた。で、2022年から空気がガラッと変わった。政府の統計(CPI)*1を見れば一目瞭然。インフレに突入してる。

つまり、もう「昔は〇〇円だったのに!」ってのが通用しないフェーズに入ったわけ。もうコメの値段が下がるとか、そういう世界線にはいないのよ。考え替えないと。

で、「これはコストプッシュ型の悪いインフレなんだー!」って騒いでる人もいるけど、マスコミやネットのガス抜き情報に踊らされてるだけだよ。ちょっと深呼吸して実質家計最終消費支出*2を見てみよう。2025年のQ1でインフレ調整後でも+1.6% なんだよね*3

需要(ディマンド)はある

実質支出の内訳をもうちょい細かく見ると、耐久財が+13.3%。つまり、冷蔵庫とか車とか「いま買わなくても死なないけど、生活が快適になるやつ」にバンバン金使ってる。半耐久財(服とか)も+2.9%、非耐久財(食料品とか)は+1.5%。サービス系(外食やレジャー)は+0.8%。

つまり、物価が上がっても、みんなそれなりにお金使ってるの。需要がちゃんとある。だから「全部コストプッシュだー!」って言ってるのは理屈が通らない。需要もしっかりあって、そのぶんモノの値段が上がってる側面もあるわけ。

過去を紐解くと一瞬だけ物価が上がった時期(2014とか2018〜19)はあったけど、すぐ戻ったじゃん?で、それと同じノリで「今回もすぐ落ち着くでしょ〜」とか思ってたら、痛い目見るとおもう。これはもう、ゲームチェンジ。完全にフェーズ変わってる。デフレの時代は終わった。

コメが高いのは陰謀でもなんでもなく、30年の時を経て正常な社会、インフレ社会に戻ったから。シンプルにそれだけの話。

もちろんCPIが3.6%とか4%とかはちょっと過熱しすぎなので、いずれ2%台で落ち着いてくれると嬉しいけど、それはまた別の話。

とにかく、「昔は〜」みたいなここ30年の思考で世界を見てると、時代に置いてかれるんじゃないかなあとおもう今日のこのごろ。